日本文化講読U

授業コード 受講区分 学科 授業期間 履修年次 単位 担当者
141751   比較文化学科 前期 2 2 重松 恵美

授業の主題(テーマ)
小説の力、言葉の力。

授業の目標(講義概要)
皆さん、小説を読んでいますか? 本を読んでいますか? この授業では、8人の作家とその作品を紹介します。今現在、日本で活躍している作家たちは、何を考え、何を伝えようとしているのでしょうか? まずは、作品をじっくりと読んでみましょう。そして、感じたこと考えたことを、言葉にし、文章にして人に伝えてみましょう。作品を「読む」時にも、レポートを「書く」時にも、「言葉」を大切に扱うことを心がけてほしいと思います。

授業計画
以下の作家と作品を紹介します。沖縄を舞台にした作品、若者たちを描いた作品、推理小説、旅行記、在日の問題、幻想的な作品など、それぞれの作品の魅力を感じて下さい。
1.池上永一(いけがみ・えいいち/1970年生まれ)「パガージマヌパナス わが島のはなし」(1994年)
2.山田悠介(やまだ・ゆうすけ/1981年生まれ)「リアル鬼ごっこ」(2001年)
3.天童荒太(てんどう・あらた/1960年生まれ)「包帯クラブ」(2006年)
4.恩田陸(おんだ・りく/1964年生まれ)「ネバーランド」(2000年)
5.高野秀行(たかの・ひでゆき/1966年生まれ)「幻獣ムベンベを追え」(1989年)
6.梨木香歩(なしき・かほ/1959年生まれ)「家守綺譚(いえもりきたん)」(2004年)
7.鯨統一郎(くじら・とういちろう)「月に吠えろ 萩原朔太郎の事件簿」(2003年)
8.梁石日(やん・そぎる/1936年生まれ)「夜を賭けて」(1994年)

評価方法
配点は、期末レポート40点、小レポート30点、授業への出席30点とする。
小レポートは、「ネバーランド」について(800字)。
期末レポートは、「ネバーランド」以外の7作品から好きな1作品を選んで論じる(800字)。

テキスト
『ネバーランド』恩田陸、集英社文庫、¥514+税
『家守綺譚』梨木香歩、新潮文庫、¥362+税

備考
「ネバーランド」と「家守綺譚」はテキスト指定(必ず購入すること)。その他の作品は抜粋してコピー配付します。